インドのサリーを美しく着ている女性をみると「サリーって、どうやって着るのかしら?お腹のところが出てるけどどうしてかしら?」「紅茶の飲み方に何かマナーがあるのかしら?」「おいしい入れ方は?」とか私など思ってしまいます。
もし、インドの人と知り合うキッカケがあって親しく話せば、そんなことも聞いてみたいものですが、「サリーなんて着たことないので知らなど「お茶なんて自分で入れないからわからない」なんて相手に言われたら、本当にインド人かしら、どんな育ち方をしたんだろう、なんて思ってしまいます。
日本人もそれと同じで、着物を着たこともない、お茶もお花も何だか知らないなんて言っていたら、やっぱり「変なの」って思われてしまうのです。
「知らない」ということと「嫌い」ということは違うということを、子供に教えておかなければいけません。
「嫌い」というのは、知った上の嫌いであって、知らなければ好きも嫌い。
私なども学生時代、親の意見もあってやたらいろいろなことを習いましたが、友達とのおしゃべりやふざけることのみで、その場かぎりのお稽古をしていただけで何にもものになっていないわけです。
それでも生花の師範免状はもっています。
特に家元制度などというのは、内情を知るにつけ納得出来ない部分がたくさんあって、今もって好きではありませんが、一応知っているからこそ「嫌い」と言えるわけです。
又、こうして一定の年齢になり、季節の味わいや季節の風情を感じる年頃になると、一流の料理やさんやお寺に行って、お茶やお料理を出されたときに知らないということで恥をかくこともなく、昔のお稽古事のもっと深いところにある意味を、今になって「なるほど、あれはそういうことだったのか」と妙に納得したり、理解することがあったりするものです。
又、私はそういったことを、留学生時代のアメリカでも充分に役立てた1人です。
母親が私にたくさんの着物を着せて育てたこともあって、着物を扱いなれていた私は、町の養老院に行って、着物を着るのに何本のヒモが必要でどうやって着るのかデモンストレーションをしてみせたものです。
お花を生けて着物ショーをして、なかなか好評で、あちこちよばれました。
友人も出来たし、アメリカの学校だけでなく社会の様々な面も見ることが出来たし、ついでに多少、お小遣い稼ぎのようなときもありました。
又、パーティーなどへは極力着物を着て行ったものです。
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